分かったつもりの備忘録

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神様のデバン

夢があるなぁ、と思った。

5月22日、とある音楽イベントを開催した。
「開催した」なんてたいそうな言い方をしてしまったけれど、わたしは本当に少しだけ手伝いをできた程度で、「あの1日を開催するのにどれだけのことが必要だったのか」をもっと知って、もっと学んで、もっと色んなことで役に立てるようになりたいと思った。自分に出来ることを、もっと増やしたいと思った。

福岡に越した頃、aikoアジカンラルクを愛してやまないお兄さんに出会って、もれなく、彼が主宰を務めるイベントにも出会った。
東京で重ねてきた「ロックの夜明け」が、「ロックの夜明けフクオカ」として新たに動き出すタイミングだった。
5月22日は、「ロックの夜明けフクオカ2016」としてのイベントだった。

BUMP OF CHICKENのロゴを身につけたたくさんのひとが海辺へ向かうなか、"藤原基央T"を着て「やっぱり、どうしてもこっちのライブが観たいって思って!」と、駆け込んできてくれた女の子がいた。
こんなにも一生懸命に来てくれた子の「行き先」になったのかと思うと、本当に嬉しかった。

当日は、受付だったりリアルタイム情報の発信だったりで基本的に会場に張り付いていた。
時間を見つつ他のスタッフと受付を交代して、いくつかはライブを観にフロアへ行くことができた。

とあるバンドの、最後数曲となったときだった。
少し間隔を空けて隣で見てらした方が不意にわたしの肩をトントンと叩き、ライブの音が響くなか、耳打ちで一言
「このバンド、売れそうだね。」
と、仰った。

その方は、「ロックの夜明け」との出会いが無ければ、一生お話の出来る機会なんてない筈の方だった。
ある種、最早生ける伝説のような認識でさえいた。

以前一度お会いして、ご挨拶をして、皆でお酒を飲みながら、福岡のこと、音楽のこと、色んなお話をさせていただいた。
その方が、この日の深夜、「about a ROOMよかったな」と呟いてくださっていた。


アヒトイナザワ、なんて、スポットライトを浴びるべくして背負ったような綺麗な名前のその方は、そのステージに真剣な眼差しを向けると同時に、楽しそうに笑ってらした。

夢があるなぁ、と思った。
頑張る、夢を追いかける、って、本当に素敵なことだなぁと思った。

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「神様どうかひとつだけ 願いを叶えてくれないか
このまま夜が明けないでほしいんだよなあ
ねえ今夜だけは」